「有難う。さようなら」 つばめとともに

 

ある朝、さえずりに誘われて外にでると、3羽の赤ちゃんつばめが大きく羽ばたいていました。

「もう、巣立ちなんだ」

親つばめの巣作りから1か月半。
赤ちゃんつばめは、すっかり自立の時を迎えていました。

こんにちは、どっこいしょの志保です。

ある時には、巣がカラスに狙われて、バッサバッサと大騒ぎしていたこともありました。
それでも、そんな出来事もものともせず、
赤ちゃんつばめは元気に羽ばたいていました。

その様子に、
ふと自分のことが重なりました。

私は、6月末でナーランダ出版を退職することにいたしました。

理由は、
きれいに言えば「人生のスキルアップ」ですが、正直に言えば「生活を見据えて」というところもあります。

そして今あらためて振り返って、もうひとつ自分なりに思うことがあります。

私は、

 ちゃんとしなきゃ
 それらしく生きなきゃ

という思い込みを、随分と抱えこんでいた気がするのです。

「ライターなんだから、これくらいの文章が書けなくてどうする?」
「母なんだからしっかりしなきゃ」

などと、無意識のうちに自分に言い聞かせる。
しかしそれは、いつの間にか自分で作った勝手な基準でしかありません。

私は、ちゃんとしようとして、
そうでない自分との距離を埋めることにエネルギーを使っていたのかもしれません。

でも、赤ちゃんつばめを見ていると、
風にあおられては戻り、また少し進む。
その繰り返しです。

きっと何かを立派に考えているわけではなく、
ただそこにいるだけ。

ちゃんとしよう、とは思っていないだろうし、ちゃんとしなくたっていいのですよね。


私の今回の退職は、仕事や生活だけでなく、
「ちゃんとした自分」でいようとする癖から離れてみるタイミングだったのかもしれない。

退職を決意した今、そう思います。

それにしても、赤ちゃんつばめが、あんなにあっさりと巣立っていったというのに、
私は、巣立ちを決意するまでにどれだけ時間がかかったことか…

「赤ちゃんつばめに、
すっかり先を越されちゃったな」
そう思いながら、しばらく空を見上げていました。


仏教メディア「寺町新聞」、そして旧オンラインストア「寺町商店」を経て、約4年。

これまでにご縁をいただいた多くのみなさまに、心より深く感謝を申し上げます。

これからも末長く、
オンラインストアどっこいしょを、
ナーランダ出版を、
よろしくお願いいたします。

そして、
6月13日(土)は、福厳寺の「ご縁日」
どっこいしょも出店します。
退職前にみなさまとお会いできる、最後のご縁の場になりそうです。
ぜひ、お気軽にお声がけくださいね。
楽しみにお待ちしています。


そろそろ、私も巣立つとします。
またいつかどこかで、お会いできますように。

有難う。
そして、さようなら。

どっこいしょ 志保

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