自分を磨き、誰かを照らす。 卒業は「回向」の始まり。

こんにちは、どっこいしょの知哲です。

3月に入り、春の気配が少しずつ濃くなってきました。
この時期、街を歩くと晴れやかな袴姿や、袖丈が少し短くなった制服を着た卒業生たちの姿を見かけます。

別れと旅立ちが交差するこの季節。
仏教には「回向(えこう)」という美しい言葉があります。

本来は、自分が行った善い行いや修行の功徳を、自分一人のものとせず、他者や亡き人々、そして世の中のために回し向けることを指します。

私はこの「回向」という考え方が、卒業の本質にも通じていると感じています。

学校や修行の場、あるいは日々の仕事を通じて私たちが得た「学び」や「経験」。
それは自分自身を成長させるためのものですが、そこで終わってしまっては、本当の意味での完成ではありません。

卒業とは、蓄えたその力を、今度は誰かのために使い始める「エネルギーの転換点」ではないでしょうか。

私たちが心を込めて制作している本や、日々取り組んでいるプロジェクトも、まさにこの「回向」の形だと思っています。

私たちが作った本や商品が、誰かの手に渡り、その人の人生を少しでも良くしていく。

それこそが一つの「回向」であり、私たちが情熱を注ぐ理由でもあります。

自分のために学んだことが、回り回って誰かの笑顔に繋がっていく。
そんな「恩の循環」の中に身を置けることは、この上ない喜び
です。

これから新生活を始める皆さんも、そして日々それぞれの場所で奮闘されている皆さんも。
今日という日に得た小さな気づきや優しさを、ほんの少し誰かのために向けてみませんか。

その小さな「回向」の積み重ねが、きっと世界を優しく変えていくはずです。

全ての卒業生の新しい門出と、日々の歩みが光に満ちたものでありますように。

                    
どっこいしょ 知哲 合掌

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